実親さんになる方

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実親さんと会えるかどうかは様々

特別養子縁組の前提として、実親さんからお子さんを預かって6ヶ月以上過ごす監護期間があるというのをこちらの記事で書きました。

その監護期間の始め、子供を預かるタイミングでは実親さんと対面できる場合があります。

接触できるケースというのは
1. NPO法人を通した仲介であること(児童相談所の場合は直接の引き渡しがないと思います)
2. NPO法人が実親と養親の対面を許すポリシーであること
3. 実親と養親の双方が対面を希望していること
のすべてが揃った時だと思います。

我が家の場合、最初に所属したNPOは2.がNGでした(というか、子供の引き渡しはNPOが行うので、現場に実親と養親が揃うことがない)が、次に所属した団体はここがOKでしたので、1,2は団体に所属した時点でクリアとなりました。

そして3.ですが、養親である我々は対面を希望していたので、実親さんの希望に左右される状態でした。

結果、幸運にも子供をお預かりした2度とも実親さんとの対面を果たすことが出来ました。

対面はお互いの相性を見るために何回か会う、というようなものではなくて、「子供をよろしくお願いします」「ちゃんと育てますので安心してください」という挨拶を行う小一時間程度の時間でした。

あまり長い時間顔を合わせていても、赤ちゃんとの別れが名残惜しくなるでしょうから、このくらいが限界なのではないかと思います。

実親になる方は愛情深いと思う

世間には「子供を養子に出すなんて愛情がない」なんて評価をする人がいるかもしれませんが、私はそう思いません。

自分のお腹を痛めて生んだ子を、どうしてもどうしても自分で育てられないので、子供の幸せを考えた結果として特別養子縁組を選択している方が多いように思います。

そもそも子供を産むことになった理由ですが、円満な家庭での計画的なものではないことは想像に難くないと思います。

研修では、妊娠が分かった後に男性が音信不通になってしまったというイメージしやすいものの他に、風俗で勤めていて妊娠してしまったケースや、性犯罪に巻き込まれてしまったケースなどがあると習いました。

様々なケースがあるようですが、実親から理由を聞くことはありませんし、NPOが養親に伝えることもありません。

それを知ったとしても養子の子に伝える内容ではないので、やはり養親は知らなくて良いと思います。

表面上はいろんなケースがあるものの、本質的な理由としては経済的に困難であるという理由に帰結することが多いようです。

子供を養子縁組に出す実親さんは「経済的に困難だから育てられない。だけど親権を維持したまま施設に預けるよりも、家庭で育ててもらった方が子供にとって幸せ。」、そう思って決断されているのだと思います。

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