家庭環境調査
各団体で研修を受けて、養親になる資格があると認定されたら、その団体でのマッチングを待機する状態になります。
我が家の場合は研修と待機の間に家庭環境調査といって、申し込みをしていたNPO法人の職員による家庭訪問がありました。
家庭環境調査で何を見てくださっているかと言うと、子供をお迎えしても危なくないように、片付いているとかそういうことのようです。
我が家は決して整理整頓が万全とは言えない家庭ですが、子供にとって危ないと思われるもの(飲み込んでしまいそうなものや刃物など)は絶対に手の届かないところに置いています。
また、この時点でテーブルの角のカバー(こういうの↓)だとか
キッチンの入り口をふさぐベビーゲート(こういうの↓)は、
まだ備えていませんでした。
ご縁があるかどうかも分かりませんし、NPO法人を通した特別養子縁組の多くが乳児でお迎えをすることになるので、ハイハイすらできない彼らの安全対策は、お迎え後でも十分に間に合います。
待機
さて、家庭環境調査も終わって、いざ待機!となりましたが、待機期間中は特にこれと言ってやることはありません。
家庭環境調査で見ていただいた程度の整理整頓具合を維持して、気長にNPO法人からの連絡を待っていました。
マッチングの連絡はいつ来るか分かりませんので、今か今かと待ち続けるのは精神衛生上よろしくないと思います。
気長に待つつもりでいましょう。
と、言いたいところですが、特別養子縁組を希望する夫婦は長年の不妊治療を経た方々が多く、ご自身の年齢を考えて焦らずにはいられないということも多いようです。
ですから、みんな同じだという気持ちを持っているのが良いのではないでしょうか。
もし、ただ待つだけではという方は、Amazonで欲しいものリストを作っておくのもいいでしょう。
一旦マッチングが行われると、1,2週間の間にお迎えに行くことになる場合があります。
そのような時のために、予め欲しいものリストに買うべきものを入れておいて、一気に注文できるようにしておくのがオススメです。
我が家はこの辺りを入れていたように思います。(参照用リンクを貼っています)
赤ちゃんにもミルクの好みだったり、紙おむつの合う合わないがありますので、最初から大量に買わないことをお勧めします。
この合う合わないの話については、別の記事で書こうと思います。
ご縁
養親希望者と養子候補の赤ちゃんとのマッチングは、各団体によって様々な方針で行われます。
しかし、大抵の場合、赤ちゃんの健康状態と性別、出生地くらいはマッチング時点で分かると思います。
一方、実親さんの詳細な情報や養子に出すことになった経緯は養親さんに渡されないと思います。
その情報は知る必要がないですし、知ってはいけないと、私は思っています。
我が家は妻がご縁に備えて専業主婦になっていましたので、比較的早くご縁がありました。
本当にご縁だと思いますので、具体的にどのくらいの待機期間だったというのはあえて書きません。
ただ、引き受け可能な赤ちゃんの条件は一切付けていませんでした。
自分たちの間に子供を授かったとしても性別や健康状態は選べませんから、ご縁を結んでいただく赤ちゃんであっても条件は付けない、と夫婦で決めたからです。
このように受け入れ可能な赤ちゃんの幅が広かったのと、私のその頃の仕事が比較的休みやすい状態だったので、「即日は無理でも2,3日猶予があれば夫婦そろってお迎えに行けます!」と伝えていたのもあり、急に引き受けが必要になった赤ちゃんとのご縁をいただきました。
お迎え
受け入れを受諾したら、今度はお迎えです。
児童相談所からの斡旋であれば、同一都道府県内でのお迎えだと思いますが、NPO法人の場合は必ずしもそうではありません。
また、お迎えも病院まで行く場合や、NPO法人の職員が連れてくる場合など様々な方針があるようです。
そしてこれまた団体によって方針が違うと思いますが、夫婦そろってなければならないか、夫婦のどちらかがいればOKなのか、そのあたりも確認しておきましょう。
揃っていなければならないのに仕事を休めないでは関係者全員に迷惑をかけてしまいます。
我が家のお迎えは夫婦で病院まで行くパターンで、飛行機での移動が必要な距離でした。
ちなみに、実親と養親の双方の同意があったので、連れて帰る日には親同士で対面することができました。
さて、新生児を連れての移動ですが、ものすごく気を遣います。
オムツや粉ミルクなどの大荷物(慣れないのでかなり余分に持って行ってしまう)もありますので、夫婦で行くことを強くお勧めします。
その点、公共交通機関で行けてしまう場所よりも、クルマで迎えに行く場所の方が楽かもしれません。
以上が待機、ご縁、お迎えの手続きです。
次の記事では役所、児童相談所、家庭裁判所の手続きについて書きたいと思います。
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