最初は児童相談所に話を聞きに行った
我が家は最終的にNPO法人を斡旋団体として選んだのですが、『斡旋を受ける団体の決定と手続き』で書いたように、はじめは児童相談所に話を聞きに行きました。
先に児童相談所に行ったのは、単純にまだ養子縁組に対する知識が浅く、児童相談所しか斡旋をしていないと思っていたからです。
ですが、実際に児童相談所に話を聞きに行ったときに、民間の斡旋団体、つまりNPO法人を活用している方々も多いという話を伺えました。
その後、NPO法人を斡旋団体として選んだのですが、その際に考慮したポイントは、児童相談所で養子縁組を受けるための里親認定です。
この認定、各児童相談所で行うため、研修を受けて養子縁組里親の認定を取っても、管轄をまたぐとチャラになってしまうのです。
地元でずっと勤務する予定であれば問題なかったのですが、私は転勤する可能性が高かったので、否応なく里親認定を通しての養子縁組を諦めることになりました。
NPO法人の選び方
特別養子縁組の斡旋を行っているNPO法人は複数あります。
どのようなNPO法人があるかは『特別養子縁組 斡旋』などでインターネット検索してもらうのが良いと思います。
厚生労働省の特別養子縁組制度の説明ページにあっせん事業者一覧がありましたのでリンクを貼っておきます。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169158.html
NPO法人は常に増減していますし、正直なところ常にアップデートするのは難しいので、このブログで一覧するというのは控えさせていただきます。
ある程度NPO法人の目星がついたら、各法人それぞれ養親の客観的な条件を定めていますので、まずはその条件を自分たちがのめるかどうかで選別することをお勧めします。
例えば、待機状態になったら夫婦のうち一方は仕事を辞めなければならないとか、夫婦の年齢が何歳以上/以下でなければならないとか、他の団体と併用可/不可、児童相談所の里親認定を受けていること、などです。
それらを踏まえて、我が家はある他団体との併用不可の団体に申し込みました。
思想が合う/合わないも大事
その団体に資料提出後、面接を受けて、無事に待機状態にはなったのですが、数か月ほど付き合う中で、運営に対して不信感が芽生えてしまいました。
そして、子供の斡旋を受けても、団体に対して不信感があっては長い間付き合うのは無理だという判断から、その団体への登録を解除しました。
これに懲りて、新たな団体探しは直感も大事にするようにしました。
次に選んだのは他団体の併用可2団体です。
ほぼ同時に面接を受けるスケジュールで、一方は病児医療で有名な超大手、もう一方は地方の団体でした。
最終的に地方の団体を選び、大正解だったと今は感じています。
実は、超大手の方は面接の時点で私的に「無いな」と思いました。
腹が立つ経験だったので、ちょっとだけ内容を書きます。
まず面接が電話で夫婦別々でした。(電話は構わないけど、なんで夫婦の決意を見るのに別々なの?)
その中でこんな会話がありました。
面「アメリカに住まれていたことがあるので養子縁組に対して慣れ親しんでいるんでしょうね」
私「いや、特にアメリカ在住の経験は関係なく、家族に血縁は必要ないと以前から考えていました」
面「変わってますね」(明らかに回答が本音じゃないと疑っているトーン)
私(特別養子縁組を斡旋する団体の面接官が、家族に血縁が必要ないという考えに対して「変わってますね」って何だよ)
この時点でこの団体から斡旋を受ける気が無くなりました。
一方、もう一つの団体は小規模ながら非常にアットホームな雰囲気でした。
そもそも設立の理由が、他の斡旋団体や児童相談所に所属していた方々が、「ちょっと自分の理想と違うな」と感じて始めたのだそうで、養子のことを第一に考えたうえで、実親も養親もバランスよくサポートしてくれるという特徴がありました。
さらに我が家にとっては、比較的近所で説明会が行われていたことや、当時は養親不足で斡旋が早く決まりそうだという期待がありました。
と、このような形で斡旋団体を選んだわけですが、みなさんも選択の際は十分に考えて選んでください。
一度所属した団体であっても、思想が合わなければ無理して継続しないのも大事だと思います。
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