不妊治療がきっかけ…かな?
私は養親であることを身の回りにオープンにしているのですが、意外とこのきっかけというか動機というか、その辺りは質問されません。
まぁ、今のご時世、相手がオープンだからって立ち入った質問すると、「○○ハラスメントだ!」とか言われかねませんからね。
世知辛い世の中だ…。
それはさておき、そのような状況なので、改めて養親になろうと思ったきっかけを考えた時に、明確に答えが出せない自分に気がつきました。
まず最初に思いついたのが不妊治療。
少なくとも私の周辺で特別養子縁組を希望する夫婦は、その多くが不妊治療を経験しています。
そして自分達の力で子供を作るのが難しいという葛藤を経ています。
我が家も不妊治療は経験したのですが、葛藤に至る前から、つまり治療が始まった早期の段階で養子という選択肢を考えていました。
もしかしたら妻の心の中では強い葛藤があったのかもしれませんが、治療に挑戦する期間を割と短めに設定して、気持ちを切り替えてくれました。
だから、不妊治療がきっかけかと言われると、正確ではないなぁ、というのが私の感想です。
なぜ念頭に養子縁組があったのか
正直なところ、当初の私は普通養子縁組と特別養子縁組の制度すら知りませんでした。
どちらかと言うと、養護施設出身の子たちを受け入れて育てるイメージでした。
今思えば養育里親のイメージの方が強かったのかもしれません。
だから、必ずしも赤ちゃんから養子にするという決意が私にあったわけでもありません。
じゃあ、何でそのような発想に至ったのか、それが自分でも思い出せないのです。
何でだろ…?
周囲の方々からは、「アメリカで住んでいた(5年いました)から、養子縁組に馴染んでいたんじゃない?」とよく言われるんですが、私の周りで養子縁組の人いなかったんですよね。
影響を受けるような媒体も特に覚えがなく、これはちょっと違うのかなと思ってます。
でも、後付けかもしれないのですが、こんなことを考えていたように思います。
- 家族を増やして生活したいのであって、血の繋がりは二の次。
- 家庭で育ててもらいたい子供がいるのなら、その子たちのサポートをした方がいいのではないか。
- 「家」を継ぐとか継がせるというのは、我が家には必要ない。
- 不妊治療で時間とお金を使い、夫婦共々疲れ果てるよりも、無理せず生きたい。
- 高齢出産のリスクと子供が独立するまでの経済的支援の可否を考えると、年齢的に限界が近い。
見ての通り、多分に自分達のことを中心に考えています。
特別養子縁組って、子の福祉のためというのが最大の目的なんですが、こういうところから入っている養親もいるんだなと安心してもらえればありがたいです。
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