一筋縄ではいかない役所の手続き

役所手続き 養子との生活
役所手続き
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このサイトの記事は私の体験をもとに記憶を辿って書いていますが、この記事では特に以下のことを念頭に置いて読んでください。

  • 役所の手続きのスムーズさは役所の方々の特別養子縁組に対する「慣れ」によって大きく差があるようです。我が家の場合は横浜市のとある区役所です。
  • 所属しているNPO法人がどこまで手配してくれるかによっても、手続きのスムーズさが変わると思います。
  • 私は実子の手続きを経験していないので正確な比較ができず、私が特別だったと思う手続きが実は当たり前かもしれません。
  • 執筆時点で二人目の監護期間中ですが、本記事は主に一人目の子のケースをもとに書いています。

出生届

まず、出生届ですが、これは実親さんが提出することが多いのではないかと思います。

出生届には子供の名前を書くことになりますが、子供の名前の決め方は以下のパターンがあると思います。

  1. 実親さんによる命名(実親さんが命名を希望して養親さんが了承した、出産から十分に日が経ってから養子縁組に出すことにした、等の場合)
  2. 養親さんによる命名(養親さんが命名を希望して実親さんが了承した、出産前から養子縁組に出すことにした、等の場合)

1.の場合でも、実親さんが希望する名前が養親さんの親族にいる場合は調整することが多いようです。

その場合は実親さんの希望の名前をちょっと変えるか、養親さんの提案の名前にしてもらうかになると思います。

我が家はふたりとも我々で名付けさせてもらいましたので、出生届に我々の希望の名前を書いてもらいました。

ただ、生後7日でお迎えしてきたので、出生届の提出自体は私が行ったように記憶しています。(ちょっと曖昧…)

養親が提出することで、子供の住所を養親の住所で提出でき、住民票の取得が容易だった気がします。

住民票

上記の通り、我が家の場合は出生届を養親である我々が出したので、最初から子供を私達と同じ住民票に入れることができたように思います。

そうでない場合は、一般的な引っ越し手続きと同じになりますので、実親さんに転出届を取得してもらい、それをもとに養親が転入届を提出する流れになるようです。

住民票には続柄が記載されますが、監護期間中は「同居人」で登録していました。

この続柄をどのような言葉にするかについては、その場で役所の職員さんに確認しました。

国民健康保険

監護期間中の子は大抵の場合、扶養家族として会社の社会保険に入れることができません。

そのため、国民健康保険の手続きもしなければなりません。

国民健康保険の手続きは住民票に登録した時点で役所の方からご案内があると思います。

母子手帳

住民票周りの手続きが終わったあとは、子ども手当などの手続きに回るように案内されました。

そして行った先の窓口で最初に求められたのが母子手帳です。

通常、母子手帳は妊娠の診断を受けた時点で、自治体から無料で提供されるものだと思います。

が、我が家の場合は妊婦健診を出産直前まで受ける余裕がなかったようで、NPO法人に相談した後に初めて受けて、その時に発行されたようです。

そのため、母子手帳の中身は殆どまっさらでした。

きちんと検査を受けていないので、経過という意味では記録がないことになりますが、最終的に検査を受けて異常がなさそうでしたので、私としてはまあいいか、という気持ちでした。

そして、記述が少ない母子手帳は養親側からするといい面もあります。

実母さんに対して発行される母子手帳は、当然のことながら表紙の氏名が実親さんの名字+子供の名前になっています。

もし子供が小学生になって、「お家から母子手帳持ってきてください」みたいな授業があると、本人はきっとイヤですよね?(その頃までに子供自身には養子であることを伝えてある前提ですが、周りの目が気になると思われます。)

そのため、我が家もそうですが、養親さんは自分たちの自治体に対して母子手帳の再発行を依頼するか、市販の母子手帳を購入して、子供の氏名を鉛筆書きにしたものを作ります。

そうすれば養子縁組が成立した後にボールペンや油性ペンで堂々と新しい名前を書けます。

新しいのを作る際に、既存の母子手帳の一部の内容を書き写さなければならないので、既存の記述が少ないのは手続き的に楽なんです。

ちなみに我が家はベビーザらスの市販の母子手帳を使っているのですが、店頭では売り切れていました。

購入はネットがおすすめです。

子ども手当

子ども手当は監護期間中の子であっても受け取ることができます。

必要なのは住民票と監護していることを宣誓する書類だけだったと記憶していますが、このあたりはNPO法人がかなり入念に事前に確認してくれていました。

予防接種

こちらも住民票さえあれば、予防接種に必要なバウチャーを発行してもらえました。

横浜市はそのバウチャーを使えば予防接種が無料になるのですが、横浜市のサービスだと思いますので、自治体のポリシーに依存するのではないかと思います。

定期検診

6ヶ月検診などの案内は予防接種とは別にもらえたように記憶しています。

こちらも特に問題なく発行してもらえましたが、一度受け取ることができませんでした。

申込みの書類に私の名字と、子供の名字で「◯◯方」みたいな宛先の書き方をしていたのですが、案内の発送時にその情報で手違いがあったらしく、案内が役所に戻ってしまっていました。

多分、届先不明という理由だったのだと思います。

そのため、最終的には妻が役所に立ち寄って受け取って来ていました。

まとめ

書き出してみると、なんだか大して苦労していないような内容になってしまいましたが、事前にNPO法人と妻が入念な確認をしてから手続きに行ったからだと思います。

さらに我が家がある区は特別養子縁組に非常に慣れていらっしゃったので助かりました。

それでも、詳しくは書けませんが、現在監護期間中の子は大変苦労しています。

根本的なところから例外処理なので、全然先に進めないのです。

このあたりは二人目の養子縁組が確定したら書いてみたいと思います。

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